小麦アレルギーの息子が給食に代替食を持参。日々気を付けるべきことは?

  • 2021年5月21日
  • 2024年3月27日
  • LIFE

息子にはいくつもの食物アレルギーがあって、給食についても、食べられるものにはかなり制限があります。

幼稚園から小学5年生までは、給食を廃止していただき、100%代替食を持参させました。
その日の献立とほぼ同じようにわたしが作ったものです。

なかでも一番重いのは、小麦アレルギーです。

ほかに、卵と牛乳もアレルギーがありましたが、牛乳については幼稚園の頃には飲めるようになりました。
小学生までは症状が出て食べられていなかった卵については、経口免疫療法という治療の結果、6年生になってから全卵ひとつ分を食べられるようになりました。

ここでは、いままさに闘っている、小麦についてご紹介しますね。

小学6年生からは、給食を食べることをベースに!

息子が6年生になって、いよいよ中学生になるまであと1年。
中学生になってからは給食を食べさせたいと考えていました。
もちろん、除去や代替食持参という対応は必要ですが。

そのために、この1年は「給食に慣れる」ことを目標にしようと決めました。

息子は、家族から離れたところでわたしが作ったのではないものを食べるという経験がほとんどありませんでした。
お寿司や焼き肉など、外食できるものは限られているし、行くときは親も一緒ですから…。
入院したときの病院食は食べたか。

5年生での2泊の臨海学校は、息子にとっては大冒険でした。
無事に参加できたのも、先生方や現地スタッフの方々のおかげです。

また、6年生は1泊の修学旅行があるので、なおさらわたしが作ったのではない食べ物に慣れておかなければなりません。

給食で注意すべきことは?

給食の献立を見てきて、月に平均5回くらいは、すべて食べられる献立があることがわかっていました。
そのほかの日は、食べられないものだけ、代替食を持参することになります。

本人が毎日しっかりと自覚して、おかわりしてよいものダメなもの、そのほか注意しなければならないことを理解しておくことが必要です。

ちなみに、息子の場合、お醬油やコンソメ顆粒など「原材料の一部に小麦を含む」とされている調味料については、食べても症状が出ません。

あくまでも、そのレベルであることが前提の内容となっています。

事前に学校にチェックしておくべきこと

毎月、栄養士の先生とわたしで、給食についての確認作業をしました。

◆「献立表」と、詳しい原材料が記載された「学校給食献立日誌」の確認

たとえばこの日、わたしたちにとってすごく嬉しい、全部OKの献立です!
息子もバンザイして喜びます。

この表の「備考欄」には、アレルゲンが記載されています。
一番下の「和風ドレッシング(ボトル)」には、小麦が含まれていますが、これだけでは、小麦がどのように使われているかわかりませんよね。

それを調べられる、さらに詳しい資料もあります。
「学期契約給食用食品一覧表」といって、学期ごとに共通して使われる、ドレッシングやルーなどの原材料がわかる資料です。   

この表を見て、和風ドレッシングに使用されている小麦は、「しょうゆ」に含まれているものであることがわかるのです。

よって、「しょうゆ」がOKである息子は、和風ドレッシングはOKと判断します。

このように、原材料の小麦について、すべて細かく確認をする必要があります。

◆献立によっては食缶についても確認する必要がある

この日の献立には「ハンバーグデミグラスソース」があります。

下の欄を見ると、ハンバーグには小麦が含まれていないのですが、デミグラスソースに小麦が使われていることがわかりました。
この場合、ハンバーグとデミグラスソースが別の食缶に入っているなら、ハンバーグは食べられるので、デミグラスソースだけ持参することになります。

しかし学校に問い合わせたところ、デミグラスソースがハンバーグにかけられた状態でひとつの食缶に入れられるとのことだったので、残念なことにハンバーグも食べることができませんでした。

献立によって、以上のような確認も必要となります。

◆揚げ油についての確認

小学校の給食では揚げ油の再利用についても不安でした。
小麦製品を揚げた油を再利用する場合は、原材料に小麦を使っていないものであっても、食べさせるのはやめました。

このように、揚げ油の交換のタイミングまで、栄養士の先生が確認してくださっていたのです。

そして、6年生の2学期に栄養士の先生から「再利用の油で揚げたものをご家庭で試してみませんか?」とありがたいご提案が!
給食室で作りたてのものをわたしが受け取ってきて自宅に保管し、その日学校から帰ってきた息子が食べてみる、ということです。

何度かチャレンジさせていただき、毎回問題がなかったので、中学からは揚げ油のことはチェックしなくても大丈夫だと判断しました。

今のところ、問題なしです!

ちなみに、通っていた小学校には給食室があり、自校調理だったので、このようなお試しが可能だったのです。

今通っている中学校には給食室がなく、給食センターで調理されたものが学校に届けられるシステムです。

センター食の場合、除去などのアレルギー対応はかなり難しいです。

本人が、食べられないものを除去するという方法になるため、重いアレルギーの場合は、代替食にする方が安全でしょう。

 本人が除去する例:卵アレルギーがあるので、八宝菜に入っているウズラのゆで卵は自分で抜く、など。

本人が自覚すべきこと

給食のとき、親が付き添っているわけではありません。
本人が、しっかりと自覚し、注意を払うことがなにより大切になります。

  • 当日の献立をきちんと把握し、食べられないものは自分の食器に乗せない
  • 代替食を持参する献立は食べられないので、絶対におかわりをしない
  • 小麦がつかわれたものと同じ食缶に入っていたものは、たべられる食材であったとしても食べない
      (こちらは、事前に栄養士の先生にチェックし、前もってわかっていることがほとんどです)

基本的なことですが、最低限、本人が自覚するべきことです。

誤食して苦しい思いをしないために。そして、周りの方に迷惑をかけることのないように。

はじめての給食の味

はじめて給食を食べたときは、とても嬉しかったそうです。
同時に、とても緊張していたようです。

給食を食べるようになってしばらくの間は、食べ始めると少し気持ち悪くなっていたみたい。
それでも残さず食べていたようですが…。

一年間毎日、先生方には本当にお世話になりました。
担任の先生だけでなく、補助の先生、栄養士・養護の先生が順番に、献立表と配膳確認のために給食の時間立ち会ってくださったのです。

本当に感謝しています。

おかげさまで、無事に小学校を卒業しました。

中学生になったいまも、代替食を持参しながら給食を食べています。
食べられるおかずについては、おかわりもしていっぱい食べています。

本当にたくさんの支えがあって、やっとここまでこられました。

負荷試験&経口免疫療法を継続中

6年生の秋から、アレルギー専門医がいる総合病院で、小麦について、負荷試験をしつつ経口免疫療法にチャレンジしています。

息子は、微量に小麦が含まれたものを少し誤食しただけでもアナフィラキシーを起こしてしまうほど重度なので、入院した経験も何度かあります。

現在、そうめん(揖保乃糸を使用)を1本半…約28センチ食べても症状が出ないというところまで来ました。
今後も小麦の治療を継続していきます。

いつか、一人前のそうめんを食べられるようになるために✨

ちなみに、卵については先に治療し、すでに克服しています!

小麦もガンバロー!

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