【舌下免疫療法】ハウスダストアレルギー克服のため治療中!2020年開始の体験談

  • 2021年6月22日
  • 2024年3月27日
  • LIFE

花粉やハウスダスト、ダニによるアレルギー症状に一年中悩まされている方も多いのではないでしょうか。

うちの娘も、ここ数年、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎のつらい症状に悩まされてきました。

そんなアレルギー性鼻炎に有効とされている治療法のひとつに「舌下免疫療法」があります。

 
こんぶ
舌下免疫療法ってなに?

 
うめ
アレルギーの治療法のひとつだよ。
ミティキュアっていう薬を使うよ。

重度の花粉症が改善したという報告もある、実績のある治療法です。

その一方で、舌下免疫療法にはデメリットがあることも確かです。

体質に合わずにつらい副反応がおこってしまうことも。

また、年単位の期間とそれにともなう治療費がかかるという点も、デメリットといえるかもしれません。

これから治療に挑戦しようと考えている方は、実際の声も気になりますよね。

娘は、高校の友達から舌下免疫療法でダニアレルギーを克服した話を聞いて、同じ治療にチャレンジしています。

コロナ禍の2020年3月に開始し、1年3カ月続けてきました。現在、継続中です。

今、実際に治療を受けている娘の体験をまじえながら、舌下免疫療法についてご紹介していきます。

アレルギー性鼻炎のおもな治療法は「対症療法」と「アレルゲン免疫療法」

つらいアレルギー症状の治療には、おもに対症療法(薬物療法)と、アレルゲンを少量ずつ毎日摂取することにより、体を徐々に慣らしてアレルギー症状をでにくくする、アレルゲン免疫療法(減感作療法)があります。

アレルゲン免疫療法は、根本的な体質改善が期待できる治療方法です。長期的に症状を出にくくしたり、症状を緩和したりすることをめざします

アレルゲンを含む薬液を注射する「皮下免疫療法」と、舌の下に錠剤を入れる「舌下免疫療法」があります。

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法とは、その名のとおり、舌の下で薬を使っておこなう治療方法です。

自宅で続けられることが大きなメリットのひとつ

また、注射と違って痛みを感じることもありません。

高校生になってから、一年中、鼻詰まりや目のかゆみなどのアレルギー症状に悩まされるようになりました。

血液検査をしてみると、ハウスダストのアレルギーだということがわかったのです。
ずっと、耳鼻科で処方された抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬を服用する対症療法でしのいできました。
強い薬は飲むと眠くなってしまうため、弱めの薬を処方してもらっていたのですが、効き目はほとんどなく…
ティッシュの手放せない毎日でした。
そんなとき、友達から「舌下免疫療法を受けてアレルギー症状が改善した」という話を聞いてきたのです。
友達はダニアレルギー。娘はハウスダストアレルギー。ハウスダストにもこの治療は有効なのだろうか?
さっそく、耳鼻科医に相談しました。

耳鼻科医のお話では、実はハウスダストの98%以上がダニであるため、ハウスダストアレルギーには、ダニアレルギー用の薬を使った舌下免疫療法が有効なのだそうです。

ということで、娘もダニ舌下免疫療法を始めることになりました。

治療の流れ

毎日欠かさず、1日1回、薬を服用し続ける治療法です。

初回は、医療機関にて医師のもとで服用し、重篤なアレルギー症状(アナフィラキシー)を起こさないかどうかを確認します。

問題がなければ、その後は自宅にて、はじめの7日間は少量を、8日目からは決められた一定量を服用します。

月に1回受診して経過をみながら、数年間(一般的には3年以上)治療を継続します。

服用するのは「ミティキュアダニ舌下錠」

ミティキュアダニ舌下錠とは、ダニから抽出したエキスを原料とする薬です。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)に使用されるもので、少量から服用を始めて体を慣らしていき、ダニが原因となるアレルギー症状を徐々に弱めていきます。

通常は、ダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎の改善に用いられますが、ハウスダストアレルギーにも有効です。

 

この「ミティキュアダニ舌下錠10,000JAU」は、実際に娘が処方されているものです。

薬を舌の下に置き、1分間そのままにしてから、飲み込みます。そのあと5分間は、うがいや飲食を控えます。

 

舌下免疫療法は、すべての医療機関で実施しているものではありません。かかりつけの病院で確認しましょう。
娘の場合は、かかりつけの耳鼻科や眼科で実施していることを確認しましたが、結局耳鼻科で受けることにしました。
初回は、医師のもとで「ミティキュアダニ舌下錠3,300JAU」を服用しました。
30分安静にして様子をみるのですが、娘の場合は口の中が少しかゆくなるという一般的な副反応はありました。
幸い、重い副反応はなかったので、その後帰宅し、翌日からは自宅で服用することに。
7日間、同じ薬を服用し、また病院へ。
経過に問題がなかったので、8日目からは薬の量が増えました。
「ミティキュアダニ舌下錠10,000JAU」の服用を継続し、現在に至ります。(1年3カ月継続しました)
娘は、ごく一般的な経過をたどっているようです。
 

どんな効果が期待できる?

長期間、正しく治療が継続すると、アレルギー症状を治したり、長期にわたって症状を抑えたりする効果が期待できます。
完全に症状を抑えられなかったとしても、症状を和らげ、アレルギー治療薬を減らすことが期待できるのです。

  • くしゃみ・鼻水・鼻詰まりなどが改善する
  • 目のかゆみが改善する
  • 対症療法におけるアレルギー治療薬を減らせる
  • QOL(生活の質)が改善する

おもな副反応

舌下免疫療法では、薬と言えど、少量のアレルゲンを口に入れるため、アレルギー反応が出てしまう場合もあります。
副反応の種類には、次のようなものがあります。

  • 口の中のかゆみ・腫れ
  • のどのイガイガ・かゆみ
  • 鼻炎の症状
  • 腹痛・吐き気
  • 喘息・息苦しさ
  • 重篤なアレルギー症状(アナフィラキシーショック)

軽い副反応は、ほとんどの人が経験する可能性があります。

そして、重いアレルギー症状を引き起こさないために、注意すべきことがあります。

薬を服用したあと、2時間程度は、入浴や運動を避けましょう。

また、体調の悪いときは副反応がおこりやすいため、無理せず薬をお休みしましょう。

1日服用しない程度では、大きな問題はありません。

何日もお休みするような場合は、再開するタイミングで医師に相談することをおすすめします。

不快なアレルギー症状から解放されるために

アレルギー税鼻炎などのアレルギー症状に悩まされている方は、一度血液検査をしてなんのアレルゲンに反応しているのかを自覚することも大切です。

舌下免疫療法は、医師の指導のもと正しく行うことによって、不快なアレルギー症状から解放されることが期待できる治療方法です。

年単位で時間がかかり、根気がいる治療ですが、時間の経過とともに症状が改善されていくことが実感できます。

この記事が、これから治療にチャレンジされる方の参考になれば嬉しいです。

治療を開始してから3カ月ほどで、症状の改善を自覚しました。
それまでは、部屋の掃除などを始めると、鼻水が止まらなくなっていたのに、この1年、気がついたら鼻水・鼻づまりがなくなっていました。
しょっちゅう鼻をかんでいたのに、最近はローションティッシュを買うこともありません!
あと2年もしないうちに、ミティキュアの服用が終わればいいな、と思っています。
 
 

 

最新情報をチェックしよう!