高校や中学で英検の勉強方法を詳しく教えてくれる機会は少ないですよね。
私は2021年に準一級に合格し、今塾講師として多くの生徒さんに英検対策を伝授しています。
この記事では準一級を中心に4技能別にポイントをご紹介します。
これらの方法は他の級にも応用できるので、ぜひ読んでみてください!
英検の四技能別対策!リーディングは意外と簡単!
準一級の文章問題は、早稲田や慶応の長文と比べると短く、難易度は低いです。
そのぶん、文章問題でいかに点数を稼ぐかがポイントとなり、ミスは許されません!
過去問で安定して8割以上とれるように、対策しておきましょう。
準一の場合、大問1の単語問題は難易度が高いです。
短文の穴埋めなので、文脈から推察できるものもありますが、知っているか知らないかで決まるものの方が多いでしょう。
そのため、とにかく「旺文社 でる順パス単」で早い時期から対策することをおすすめします。
専門用語が出るというより、知っている言葉が難しい単語で問われていることが多い傾向があります。
そのため、英検対策の場合は、リンガメタリカのような専門用語がたくさん載っている単語帳よりも、難しい単語が浅く広く載っているものを使うといいでしょう。
実際に合格した立場からすると、やはり「旺文社 でる順パス単」が一番おすすめです。
大学受験で英検利用をする場合は、10月までの試験結果が有効になります。
そのため、秋の時点で準一レベルの単語を完璧にする必要があるのです。
これはとても大変なことですが、逆にこの時期にある程度の単語力がつくことで、赤本に取り組みやすくなるでしょう。
英検の四技能別対策!リスニングはこれだけやればいい!
冒頭で、リスニングは足を引っ張らない程度の対策にするべきだといいましたが、私大志望のためリスニングが必要ない人でも、この対策が必ずしも無駄になるわけではありません。
準一のリスニングは、読まれる文章が長くて速いため、とても難しいです。
また、大問ごとに形式も違うので、十分な対策が必要です。
そこでおすすめしたいのが、シャドーイングです。
これをやることで、準一のリスニングの速いスピードで音読ができるようになるため、速読の力が身につきます。
この対策を数か月行うだけで、共通テストのリスニングがとても簡単に聴こえるようになるでしょう。
シャドーイングは、リスニングが得意不得意にかかわらず、リーディング速度もあがるため、力をさらに伸ばすことのできる大切な勉強法なのです。
ここで、問題を解くうえでの大切なコツをご紹介します。
それは捨て問を作ること。
問題と問題の間が非常に短いので、聞き取れないと思ったら潔く捨てて、次の問題の選択肢を読んでおくことです。
選択肢を読むだけで、その問題の大まかなテーマがわかることもあります。
選択肢にある単語や同じ意味の単語が出てきたら、その部分をより集中して聴くなど、緩急をつけて効率的に解くことができるのです。
準一のレベルのリスニングは難しく、全部の文を聴き取るのは困難なので、選択肢に目を通してキーワードをチェックしておくのがポイント!
では、シャドーイングの具体的な方法をご紹介します。
1.まずは一度問題を解く。
2.聴き取れなかった問題の文章を、解説の英文をみながらCDの速さに合わせて読む。
3.何回か繰り返して口が慣れてきたら、今度は英文をみずにCDの速さに合わせて音読する。
1~3を完璧になるまで繰り返します。
時間がない人は1日1題でいいので、毎日必ずやりましょう。
1日に何題もやって満足するより、毎日少しずつ必ず行うようにします。
もともとリスニングが得意な人や、シャドーイングに慣れた人は、はじめから本文をみないでCDの音を聴いただけで後に続いて音読できるレベルにもっていけるといいでしょう。
英検の四技能別対策!ライティングはこの型で書けば高得点をねらえる!
英作は自分で型を作っておくことをおすすめします。
基本的に次の3段落構成で考えましょう。
【1段落目】
問題提示に対するagree or disagree/think or don’t think
【2段落目】
理由を2つ挙げる
ここで注意するのが具体例を必ず入れること
【3段落目】
まとめ
1段落目とは違う言い回しにすること
例を1つ挙げてみます。
【1段落目】
I agree(disagree) with this idea that[問題提示文そのまま書く]for the following two reasons.
*このように、this ideaの後ろに同格のthatを入れて問題提示文をそのまま書くことで、字数を稼げるのでおすすめ!
【2段落目】
First,~ / For example ~ / Second,~ / For example ~
For exampleの後ろは具体例を書きますが、自分だけの特別な体験談よりも一般論ですべての人が共感できる例を挙げたほうがいいでしょう。
【3段落目】
For these reasons I believe that we should ~
このように、自分で型を作っておくと楽です。
英作はなるべく簡潔にし、同じ言い回しをしないようにしましょう。
遠回りと思ってしまうかもしれませんが、英語で書く前に、書くべきことを日本語で箇条書きにしてみてください。
その結果、無駄が省け、より良い構成を作ることができます。
この方法を実際にやっている人は少ないように感じますが、時間がないときほど有効な手段なので、ぜひ試してみてほしいです!
英作文の勉強法については、こちらの記事も参考にしてくださいね↓↓↓
【英語編】大学受験・英検のための英作文勉強法!書き方のコツをご紹介
英検の四技能別対策!スピーキングはとにかく話し続けることを練習しよう!
とにかく間を作らず、大きな声でハキハキと話し続けることが大切です。
採点項目にはアティチュードもあるので、そのせいで落ちるのはもったい!
下を向かず、とにかく話そうとする姿勢をみせてください。
最初に試験管との雑談がありますが、ここでなるべく多く自分のことを話すと印象が良くなります。
自己紹介の練習はしておくといいでしょう。
その後、4つの絵を見せられ、1分間でその説明をするのですが、そのときはなるべく絵の細かい点にまで触れ、1つの絵につき2文以上の英語を話すことをおすすめします。
どれか1つの絵の説明だけが少なくなることがないようにしましょう。
次にある問題提起をされ、そのことについての意見を求められるのですが、試験官によってはもごもご話したり速く話したり、人それぞれです。
聴き直すことはできますが、ゆっくり話してほしいという要望はできないという説明が先にされるので、さまざまな人が話す英語を聴く練習をしておくといいでしょう。
ここでも自分の意見をはっきり伝え、わかりやすい理由を伝えることが大切です。
英検の四技能別対策!英検準一級を大学受験に活用しよう
英検は、2級と準1級とで大きな差があると思います。
準1級を持っていることで、大学受験の選択肢が増えるからです。
当日の受験科目を減らすことは、受験において非常に有効な戦略になります。
模試の日に、1つでも科目が少ないと楽ですよね。
逆に、模試の時に自分より早く帰る人がうらやましくありませんか?
その感覚と同じです。
みなさんもぜひ英検準1級を取得して、より楽に受験を乗り切りましょう!