「話題別英単語 リンガメタリカ」は、長文を読みながら単語を覚える英単語帳。
大学入試の英語長文によく出てくる話題と、その分野でよく使われる英単語を学ぶことができます。
難易度の高い単語帳ですが、レベル感や使い方が気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リンガメタリカの特徴や難易度、勉強法などを実体験を踏まえてご紹介します!
リンガメタリカってどんな参考書?難易度(レベル)は?
長文がテーマ別にまとめられているため、学習したい分野の単語を中心に覚えることができます。
リンガメタリカの長文は、難関大レベル。
MARCH~早慶レベルの過去問から引用された長文で、かなり難易度の高い内容です。
リンガメタリカの構成
11章構成で10種類のテーマの長文が載っています。
200語程度からなる長文が50個ほどあり、それぞれのテーマに関する単語がたくさん含まれています。
- グローバル化 ・・・5題
- 経済 ・・・5題
- 社会問題 ・・・5題
- 環境問題 ・・・5題
- 科学 ・・・4題
- 医学・生命倫理(1) ・・・5題
- 医学・生命倫理(2) ・・・4題
- 言語論・心理学 ・・・4題
- インターネット ・・・3題
- 差別問題・・・4題
- テロ・死刑論・哲学 ・・・7題
リンガメタリカはどんな人におすすめ?
基礎レベルの学習を終えて難易度の高い長文にチャレンジしたい人や、専門的な背景知識を得たい人におすすめです。
また、過去問を解いていて語彙力が足りていないと感じる人にも向いています。
かなり専門性の高い単語が集められているため、自分の志望する大学の過去問に専門的な文章が出てきにくいのであれば、リンガメタリカより「速読英単語上級編」などに取り組むとよいでしょう。
リンガメタリカの勉強法!効率的な使い方は?
それでは、この難易度の高いといわれるリンガメタリカの勉強法は?
効率的な使い方をするにはどうすればよいのでしょうか。
リンガメタリカに取り組むのは基礎的な単語力をつけてから
まず、基礎レベルの単語力をつけ、基礎的な長文を学習し終えてから取り組むことをおすすめします。
時期的には、高校3年生の夏が終わるころから入試本番に向けて取り組むくらいがよいのではないでしょうか。
そのためにもなるべく早い時期からターゲットやシス単などの基礎的な単語帳を網羅しておきましょう!
夏が終わってもまだターゲット、シス単レベルの単語帳を完璧にしていないという人は、焦らずにまず基礎レベルに抜けがないようにしておくことが大切。
そんなこと言われたって、秋、冬から初めてリンガメタリカを覚えきれない!と思うかもしれません。
その通りです。
単語帳はとても長い時間をかけて取り組んでいくものであり、短時間でどうにかなるものではないのです。
リンガメタリカは普通の単語帳とは違います。
前述したとおり、この単語帳は単元ごとに分かれていて、1章から11章にかけて様々なテーマの専門知識が書かれています。
まず、時間が足りないと感じる人は自分の志望大学の受験で頻出するテーマを調べ、そのテーマのページから学習していきましょう。
例えば、6章には医学・生命倫理の分野が取り上げられていていますが、自分が文系志望で過去問には言語系の長文が取り上げられやすいのであれば、6章は飛ばして8章の言語論・心理学の内容に取り組めばよいのです。
このように、リンガメタリカでは自分に合った方法・順序で取り組んで、効率のよい勉強をすることができるのです。
自分の志望大学で頻出のテーマを調べると書きましたが、これも簡単!
多くの赤本には最初に書いてある過去のデータのページに今まで出題された長文のテーマが大問ごとに書かれています。
それをみて傾向・頻出テーマを調べましょう。
テーマごとの長文が読める
難関大学の英語長文の内容は専門的なことが多くなります。
単語も難しいし内容も難しい。
つまり、単語だけ理解していて一文一文は訳せても結局何が言いたかったのかわからない、そもそも専門用語が多すぎて何も分からないということが多々あります。
リンガメタリカはその悩みを解決する手助けをしてくれます。
例えば、よく耳にする「グローバル化」という言葉。
この意味をなんとなく分かっていてもその過程などを事細かに詳しく知っている人は少ないのでしょうか。
突然ですが、「新帝国主義」の意味を知っていますか。
neo-imperialism と長文の中で出てきて「新帝国主義」という意味に訳せたとしても、その言葉の意味を知らなければ文章の内容を理解するのは難しいです。
新帝国主義とは、「グローバル化とは米国の価値観の押し付けではないのか」という、グローバル化に対する批判の主張です。
この意味を知っているだけで、ほかの文章をしっかり理解できていなくても、その文章のその部分がグローバル化に対して批判的なことを述べているとわかるのです。
英語の長文を読む際に、あるテーマに対してプラスのことを言っているのか、マイナスのことを言っているのかを見分けるのは非常に大切なことです。
新帝国主義は一例であり、ほかにもたくさんの言葉とその意味、英単語がたくさん載っていて、入試で頻出の出来事に対する背景知識がたくさん載っています。
受験は時間勝負です。
ただ単に難しい単語を覚えるのではなく、自分の志望大学で頻出のテーマを深く勉強することで効率よく勉強できるのです。
そして、その知識は大学でも役に立ちます。
たまに講義の中で、リンガメタリカで学んだことが出てくるのです!
背景知識、専門的な単語の意味を知っているからこそ文章の流れをつかみ、問題を解きやすくなるのです。
しかも、その背景知識、読んでみると結構面白いです。
勉強に疲れたときや隙間時間を使って取り組んでみてくださいね!