2021年3月に高校を卒業した娘が、4月から仮面浪人をはじめました。
第一志望の大学にどうしても合格したくて、もう一年受験勉強を頑張るのだそうです。
塾の先生や、実際に仮面浪人して別の大学に入学しなおした先輩のお話を聞き、純浪と仮面浪人それぞれのメリット・デメリットについてよく考えて決めました。
キメ手となったポイントをご紹介します。
そもそも「純浪」「仮面浪人」とは?
純浪とは、いわゆる普通の浪人生のことで、大学入学に向けて予備校や自宅で勉強するのが一般的です。
仮面浪人とは、第一志望ではない大学に入学して通いながら、大学受験に再チャレンジするために受験勉強をつづけること。
または、希望の大学に進学したけれど、思っていたのと違った、などということから、別の大学を受験し直す場合もあります。
「大学生」という仮面をかぶった浪人生、というわけですね。
それぞれのメリット・デメリットは?
純浪はともかく、仮面浪人については、漠然と知っていたつもりでも「いざ自分が」となると具体的な生活は想像できませんでした。
そこで、ある塾に進路相談をしに行ったのです。
すると、仮面浪人性を指導した経験など、具体的なお話をたくさん聞くことができました。
後日、仮面浪人で見事志望校の合格を勝ち取ったという方を紹介していただき、直接お話を聞くこともできました。
滅多にない経験です!
純浪と仮面それぞれのメリットとデメリットなど、アドバイスしてもらいました。以下に内容を簡単にまとめてみました。
純浪を選んだら・・・
メリット
- 本番まで受験勉強に専念できる
- 一日のうち好きなだけ勉強に費やせる
ということで、仮面浪人と比べて圧倒的に受験勉強に費やす時間多くなるのは必然といえるでしょう。
デメリット
- かならず合格するという保証はない(大学生になれるとは限らない)
- 予備校などに入らない場合は身分証がない状態になる(学割がきかない)
- 気にする人にとっては「世間体」
- 生活が単調になりがち
- 成績が伸び悩んだときなどは、精神的に追い込まれやすくなる
一般的な浪人生にとって、想定内の悩みどころですね。そういうわたしにも一浪した実体験があるので(笑)
仮面浪人を選んだら・・・
メリット
- なんといっても、滑り止めを受ける必要がない!(合格できなくても、大学生でいられる)
- 行きたい大学の受験対策だけをすればよい
- 親が浪人反対であったとしても、受験し直すことは可能(親にナイショでも!?)
- 大学生にならないと知り得ないことを知ったうえで新たな受験校選びができる
- 大学生なので、塾講師や家庭教師などのバイトができる(高校生に教えれば自分の勉強にもなる)
- 大学生生活との両立により、限られた時間内で勉強に集中しようとする
- でもでも、通っているうちに楽しくなって、ここに4年間通いたい!となるかも(入学してから、受験し直すかどうかを決められる)
デメリット
- 浪人するのに、大学の授業料を支払わなければならない(塾などに行けばさらに!)
- 仮面の間は、普通の大学生活を満喫できない
- 大学の授業に出席するだけではなく、単位を落とさないためには課題などもこなさなければならない
- 単純に、生活が忙しすぎる
- 大学での友達づきあいに、複雑な思いを抱いてしまいがち
- 受験に失敗し、在籍する大学にそのまま通うことになったのに留年してしまったら一番悲しい…
- でもでも、通っているうちに楽しくなって、ここに4年間通いたい!となるかも(受験断念、という意味でのデメリット)
純浪と比べたら、受験勉強に費やせる時間が少ないのは一目瞭然ですね。
メリット・デメリット、どう考える?
これらの考え方をもとに、娘の性格や意志を踏まえたうえで、塾の先生は娘に「仮面浪人のほうが大変であることは間違いないが、向いているのではないか」ということでした。
あくまでも、うちの娘にとっては、ということです。一般的には推奨されることではないのだと思いますし、こればかりは、性格などの向き不向きやさまざまな条件があることなので、たくさん悩んで本人が決めるしかありませんよね。
娘は少し仮面に傾きつつも、本当に自分がやっていけるのか、デメリットについてひとつずつ検討して打ち消していきました。(経済的なことは親問題なのでそれ以外)
仮面の間は、普通の大学生活を満喫できない
今年はあくまでも受験生。たとえばサークルは、来年合格した大学で入ればいい!そもそも、この1年は楽しく華やかなキャンパスライフを送るつもりはないので、そこはデメリットには感じない。
大学の授業に出席するだけではなく、単位を落とさないためには課題などもこなさなければならない
コロナ禍であるため、オンライン授業も少なくない。単位取得は万が一に備え留年しない最小限に抑える。履修する授業は、少しでも受験につながるものを選ぶ。これで精神的にもクリアできそう。
単純に、生活が忙しすぎる
想定内ではあるが、そこは仮面浪人のメリットが勝つ!
考えてみれば、現役の時と時間の使い方は同じ感じになるはず。
昼間は高校生活を送っていたわけだから。そして、限られた時間だからこそ集中して勉強できる!
中だるみしている暇がない!
大学での友達づきあいに、複雑な思いを抱いてしまいがち
大学でも友達はちゃんとつくる。100パーセントエネルギーを注げない大学生活には、いろいろな情報共有をしてもらえる存在が必要だし、そもそも友達づきあいは大好き。
仮面であることを伝えるのか、それはいつなのかは、大学生になってみないとわからない。
高校の周囲の友達には宣言済み。
受験に失敗し、在籍する大学にそのまま通うことになったのに留年してしまったら一番悲しい…
そのような結果にならないように頑張るしかないじゃないか!(笑)
でもでも、通っているうちに楽しくなって、ここに4年間通いたい!となるかも
いまは、それは考えられません…どうしても行きたい大学・学部があるので…
仮面浪人に決定~
ということで、自分は仮面でやっていくのがあっている、と思ったらしいです。
純浪は、不安が大きすぎるらしい。そしてなにより、滑り止めを受けなくてよいというのは最大のメリットなのだと。
娘は晴れて「仮面浪人」となったのであります!
そして、相談に行った塾にも、ちゃっかりお世話になることに。
親は、できる限りの応援をするしかないです。
一年後、どのような結果になっても娘が納得できればそれでよいと思っています。
やっぱりいまの大学が楽しい!ここで頑張って卒業したい!となるなら、それはそれで♡
4月からの仮面浪人の様子を、記録していこうと思います。
こちらもご覧くださいね👇
実際に大学に入学してからの履修や単位のことなど、大学生活についてはこちらにまとめました👇